国際航空運送協会（International Air Transport Association｜IATA）とは、国際線を運航する航空会社、旅行代理店、その他の関連業界のための業界団体のことをいう。略称であるIATAはイアタと呼ばれている。

1919年にオランダのハーグに現在のIATAの前身にあたる International Air Traffic Associationが設立された。

その後、1945年4月にキューバのハバナに於いて、各国定期国際航空会社が結成し、航空運送の安全性、確実性、及び経済性などの向上を目的として現在のIATAが設立された。

本部はスイスのジュネーブとカナダのモントリオールにある。加盟団体には国際線を運航する航空会社のほか、旅行会社、旅行関連企業がある。航空運賃や発 券・運用ルール等の決定を重要な業務とする。

航空便での輸出入の際には、危険品目の具体的詳細がIATAにより危険物規則書（IATA Dangerous Goods Regulations）に分類されており輸送できないものや、特殊な梱包や重量制限、ラベリングに注意が必要である。

近年ではIATAに加盟せず独自に 運賃を決める格安航空会社の台頭や、世界的なオープンスカイの流れなどからIATAの存在意義が議論されるようになってきた。