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コンテナ・セキュリティ・イニシアティブ

【読み方】
こんてな・せきゅりてぃ・いにしあてぃぶ
【英 語】
Container Security Initiative
【略 語】
CSI

コンテナ・セキュリティ・イニシアティブ(Container Security Initiative|CSI)とは、ロバート・ボナー米国関税庁長官(Commissioner)が、2002年1月17日にCenter for Strategic and International Studiesで行った講演の際明らかにされた、輸入海上コンテナ貨物のセキュリティ・プログラムのことをいう。

また、対象港との2国間政府レベルでの協定によるセキュリティ・プログラムでもある。

米国に入ってくるコンテナおよびコンテナ船の安全保障を向上させる目的で導入された。安全保障の前線を本土より外側に持って行けば本土がもっと安全になるだろうというもの。

2004年5月24日には、東京が19番目のCSI港湾になった。

CSIは今後、アジアやアフリカ、欧州の主要港湾をCSI港湾にすることで、米国向けコンテナが安全であることを輸送前に確保したいと考えている。

ブッシュ政権は2004年4月、同件に関してEUと協定を結んだため、欧州の港湾はこれから急速にCSI港湾になる見込み。

CSIは以下の4つの要素からなる
・あらゆる情報を収集し、対米テロの危険性を秘めているコンテナを割り出す
・対米テロの危険性を秘めているとみられるコンテナが米国向けに出港する前に現地で調査する
・最新の探知装置・機器を駆使してそれらのコンテナを調べる
・無断で開けられた場合にはすぐ判明するようなコンテナを使用する

<2006年9月28日現在、CSIプログラムに参加している世界の港湾>
 ■米州
・カナダ:モントリオール、バンクーバー、ハリファックス
・ブラジル:サントス
・アルゼンチン:ブエノスアイレス
・ホンジュラス:プエルト・コルテス
・ドミニカ共和国:カウセード
・ジャマイカ:キングストン
・バハマ:フリーポート
 ■欧州
・オランダ:ロッテルダム
・ドイツ:ブレーマーハーフェン、ハンブルグ
・フランス:ル・アーヴル、マルセイユ
・ベルギー:アントワープ、ジーブルージュ
・スウェーデン:ヨーテボリ
・イタリア:ラ・スペツィア、ジェノバ、ナポリ、ジオイア・タウロ、リヴォルノ
・イギリス:フィーリックストウ、リバプール、テムズポート、ティルバリー、サウザンプトン
・ギリシャ:ピラエウス
・スペイン:アルヘシラス、バルセロナ、バレンシア
・ポルトガル:リスボン
 ■アジア
・シンガポール
・日本:横浜、東京、名古屋、神戸
・中国:香港、深セン、上海、高雄、基隆
・韓国:釜山
・マレーシア:ポート・クラン、タンジョン・プラパス
・タイ:レム・チャバン
・UAE:ドバイ
・スリランカ:コロンボ
・オマーン:サララ
 ■アジア
・南アフリカ:ダーバン

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